猫と子供と合理的な生活

31歳新米ママが、猫と一緒にムダのない生活を試みるブログです。

母乳育児は十人十色

 

 

2018年6月に第一子を出産したラショねこです。出産してから知りましたが、母乳育児って大変なんですね。出産したら何の苦労もなくピューピュー出でて咥えさせればOK~♪で育てられると思っていました…(・・;)
ラショねこのおっぱい&ベビーは、乳腺炎や過飲症候群などトラブル続き!早々に混合育児にシフトチェンジしました。
今回は、そんなラショねこがぶち当たった問題や新常識(遅い?)について書きたいと思います。

 

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ーindexー

 

泣いたらすぐ授乳はNG

 

「泣いたらまずは、おっぱいをあげる」こう書いている育児書や、こう言う産院、助産師さん多いですよね。あと「母乳は、いくらあげても良い」消化が早いから、胃が小さく少ししか飲めないからetc。
でも実は、産院で過ごす間、母乳が軌道にのるまでって事らしいです。軌道にのるっていうのも、どいう事か不明ですが…。身体が慣れること?授乳のタイミングが掴めること?
そして赤ちゃんは、眠くても、体温が適温じゃなくても、身体が不快でも、寂しくても、ビックリしても泣くしかできません。なのに、まず授乳ってどういう事??
そんな疑問を様々な書籍などから得た情報と、ラショねこの辿った経過とともにお伝えします。

・泣いたら授乳→落ち着くor寝たから正解かと思ってた

 授乳の後すぐ寝るのは空腹が満たされたからではなく、体力もないので飲む事に疲れて寝てしまったからかもしれない。泣いたらまずは観察して様子を見るのが正解。

 

・おっぱいを咥えさせたら飲むのは空腹だからじゃないの?
   空腹でなくても(満腹でも)吸ってしまうのは吸啜反射という反射で、満腹中枢が未熟な為に胃の容量をオーバーして吐いても飲んでしまう。


・空腹時以外に与え続け母乳が生産過多(過剰分泌)に

 満腹でも吸啜反射で吸ってしまう&吸われる刺激でさらに母乳が作られる、このサイクルによって赤ちゃんの必要量より余分に作られ過ぎてしまう。(俗に言う溜まり乳状態)


・母乳の過剰分泌は乳腺炎になりやすい

 赤ちゃんの需要と母乳の供給のバランスが取れなくなっている状態が続いても、新たな母乳は毎日生産され続けるので渋滞しやすくなる。


・過剰分泌の状態で搾乳し過ぎてさらに悪化

張りすぎて上手く吸えない、残すと乳腺炎になるなどで、授乳の前後に搾乳を行う場合は加減が大切。空になるまで搾乳すると更に生産されるため、痛くない程度に残す。


・結果、ラショベビーは過飲症候群に、私は過剰分泌&乳腺炎
ラショねこは、こんな流れで壁にぶち当たりました。出産当時は、知識不足&周りからの様々なアドバイスで混乱しまくってました。

 

そんな状況を打破しようと検索しまっくた結果、恐らく【過剰症候群】【過剰分泌&乳腺炎だろうと推測。そこからの改善は早かったです。無知程怖いものはないですね(;・∀・)

 

差し乳?溜まり乳?みんな溜まり乳だった

周りのおば様や、入院中に授乳室などで良く聞いたワード「良く出るから溜まり乳ね」や、「授乳してるとジーンとして出てくるから差し乳かな」など。何ですかソレ!!Σ(・□・;)


巷では
・溜まり乳=いつも張っていて、赤ちゃんが飲みたい時いつでもスタンバイOK
・差し乳=ふにゃふにゃで、赤ちゃんが吸ってる間にツーンとしてきて作られる
と、いう事みたいですが…


トラブルと無縁のおっぱいは「いつも必要分溜まっていて、いつでもスタンバイOK、でもふにゃふにゃ」らしいです。
要は、みんな溜まり乳で、パンパンに張っているのは、過剰分泌の状態で乳腺炎などのトラブルの前兆との事でした。(トラブルにならない人もいると思います)


あと新鮮なおっぱいが作られる時にツーン・ジーンとすると聞きますが、これは作られる感覚ではなく、乳首から勝手に母乳が出る反応で「射乳反射」や「催乳感覚」といわれ、赤ちゃんの事を見たり考えたりすると現れるそうです。ツーンやジーンとせずとも、授乳中にピューピュー出る現象もこの反応らしいです。


ラショねこは、乳首の準備している最中や、搾乳時にピューピュー出たり、片方あげてると反対側からポタポタ出たり、子供が泣くと痛いくらいジーンときてました。張ってるとジーンが痛過ぎて、泣き止まないイライラの相まって本当に辛かったです。
(乳首の痛みは、乳首が切れたり、赤ちゃんが上手く咥えられず、乳首が炎症を起こしている場合もあります)

 

産後3〜4日は乳腺(副乳も)が発達し始める

産後にホルモンバランスが変化して、分泌が始まるのは知っていましたが、すぐに乳が出るのか、子供の需要と供給のバランスが取れるのか、とっても不安でした。


ラショねこがは、そんな状態のまま出産し、ベビーは多呼吸で当日から保育器生活(詳しくは別記事にて)授乳開始は3日目からでした。それまでは母乳をあげることも出来ず、ミルクを飲み、母乳開始時には一度に30mlも飲んでいました。
当然あげ始めで、そんなに出るはずもなく、もう既に母乳の分泌が遅れをとるかと思いきや…幸いな事に分泌が多く3日目からパンパン。良く出てました。ミルクを足しながら、様子を見ながら母乳にスライドする予定でした。
(産後の母乳分泌量と赤ちゃんの授乳量については、別記事にしたいと思います)


が、しかーし!胸が熱い、肩・肩甲骨・腕の関節が痛い、寝返りも打てない、寝られない。それと共に両脇の副乳も巨大化!ボコボコしてるし痛い!!(妊娠初期から出現、なにかの皮膚病かと思ってた)毎日ロキソニン(赤ちゃんに影響がない)飲んで耐えてました。


この症状は乳房緊満といって、産後3〜4日目に母乳が出るようになる過程の反応らしいです。また、初産婦は身体が慣れてないので強く反応する傾向にあるらしい。


その後は、乳首に複数ある乳菅が徐々に開通し、複数の穴から母乳が出るようになります。母乳が出る穴は1つだと思っていたのでビックリでした。


痛みは落ち着いてきますよ。と言われ頑張りましたが、それまで1ヶ月くらいかかり辛かったです…。そして過剰分泌で乳腺炎になり、早々に混合育児をする事に(;ω;)

 

乳首から出血。ポジショニングがカギ。

そして、もうひとつ問題がありました。ラショねこの乳首は陥没気味で短いのです。これがどう影響するかというと、赤ちゃんが上手く咥えられず、浅吸になり、乳首の根元以外に圧がかかり、トラブルになりました。皮が剥けたり、切れて血が出たり…。
これをクリアーするには、授乳の姿勢、赤ちゃんと母親の姿勢や抱く角度などの「ポジショニング」が大事でした。


産院ではフットボール抱きが良いと言われ、それで頑張ってましたが上手く咥えられず…何度も咥え直し、その間子供はギャン泣きし暴れて、さらに位置が崩れる、手もバタバタするから傷付いた乳首に当たって痛い!普段も衣類が触れるのも痛いくらいで、もー全てが辛い!


色々と調べた結果、ラショねこのおっぱいには「縦抱き」がベストでした。首が座ってないとできない。と言われ産院では勧められませんでしたが、ラショベビーは首が座ってなくても何とか出来ました。
今ではソファーやベッドの壁にもたれて、太ももに乗せてあげてます。楽チンだし失敗も劇的に減りました。あとは「添い乳」慣れたら一番楽でした!


余談ですが乳首のケアには、メデラの「ピュアレーン」がおススメです。付けた後もそのまま授乳できるから安心&楽チンでした。
ただ原料がウールワックスなので、付けた後はティッシュやガーゼなどを付けておかないと下着が汚れてしまいます。もちろん母乳パッドでも大丈夫ですが、ラショねこは蒸れて痒くなり、赤ちゃんのガーゼを拝借したり、射乳反射が少なくなってからはティッシュを使ってました。

 

痛い乳腺炎。原因は過剰分泌だった!

入院中は、常におっぱいがパンパンで痛い、寝るのも辛い、張ってるから赤ちゃんが咥いにくい、乳首から出血があり毎回あげられない。そんなこんなで搾乳した母乳をあげてました。
直乳は1日2〜3回、搾乳で足りない場合はミルクを追加。
助産師さんからは、乳首も徐々に治るし、ポジショニングも上手くなってくるから、それまでの辛抱だよ。と言われて頑張ってましたが、退院後もその状態は続き、1人になると辛くて辛くて、些細な事でもキレたり泣いたり、そして旦那に当たってました。


気が付いた頃には、おっぱいの色々なところにシコリがあり、その一部が赤くなり熱を帯びて、触ると痛みがありました。そう乳腺炎の初期症状です。

これは出すしかないと思い、シコリ部分を優しく押さえ溜まった母乳を出す。これをシコリが無くなるまで数日続けました。絞り過ぎると更に生産されてしまうので、痛みが我慢できる程度に行いました。

その結果無事になくなりましたが、1ヶ月検診の頃、ベビーの必要量は80mlなのに150ml搾乳できてたので既に過剰分泌になっていたんですね。


まさに「苦行」です。ラショねこの育児指針は「いつもニコニコできるように頑張る」ですので、これはイカン!ニコニコできない。母親がこんな精神状態では、子供もツライはず。と思い、思い切って混合育児に切り替えました。


この後は、過剰にならない為授乳量を減らすように授乳や搾乳をしました。詳しい方法は別記事にて。

 

呼吸が苦しそう。もしかして過飲症候群?!

産後3週間目に産院の母乳外来に行った時のことです。

この日は、体重と授乳の姿勢をチェック、授乳に関しての質問などができました。

以前から気になっていた「赤ちゃんが授乳の時にゼーゼー音がして呼吸が苦しそう」と質問したのですが、赤ちゃんは鼻涙管が狭く鼻水が詰まりやすい。成長と共に落ち着くと言われました。
それよりも、体重が増え過ぎなのでミルク減らして下さいと言われてしまいました。でも、母乳は気にしなくて良い、と。ラショねこ的には「??」です。混合だったので、ミルクだけ減らしてもダメなのでは?母乳飲み過ぎても同じだよね?となりました。この時は、上手く質問できなかったので、完全ミルクにする場合のおっぱいケアを軽く聞いて帰りました。
余談ですがこの時は、混合さえ辛くて完全ミルクも視野に入れてました。


帰宅後に色々と調べると、ラショベビーの症状は、どーも「過飲症候群」に当てはまるのです。


・体重の増加か1日50g以上
・良く口からミルク(母乳)が出てる(いつ乳)
・鼻水が良く出る、ゼロゼロ音がする
・呼吸が浅い
・お腹がカエルみたいにパンパン
・デベソ
・唸る、いきむ
・反り返って泣く
・お腹が苦しいから機嫌が悪い
・睡眠が浅くすぐ起きる
・いつも舌が白い
・緑色で気泡が多い便


など、他にもあるかもしれませんが、良く現れるのは上記のような症状らしく、判断基準は「体重の増加が1日50g以上」の場合だそうです。
3ヶ月頃には満腹中枢が成熟して、赤ちゃんがコントロールできるようになるので心配はいらない。とされてますが、ラショねこは気になったので改善しようと試みました。


ミルクだけなら、コントロールしやすいですが、母乳は分かりにくいので難しいですよね。この原因の1つに、母乳の過剰分泌や母乳をあげてる時間があるそうです。
過剰分泌中、赤ちゃんが咥えるとピューピュー出るので必要以上に飲んでしまう。この場合は、あげる時間を短くすれば良いと思いますが、それではダメだそうです。

 

母乳の濃度は均一ではない。

母乳の濃度は均一ではなく、最初は脂肪分の少ない「前乳」、これを飲み切ると脂肪分が多くカロリーの高い「後乳」が出るそうです。
この後乳をしっかり飲む事で、赤ちゃんは満足するそう。よって短時間授乳は良くないそうです。


赤ちゃんは満腹中枢が未熟でもカロリーが足りてないと、お腹が空いたと泣く場合があるそうです。その為、片方5分ずつなどの短時間授乳をしていると低カロリーな前乳しか飲めず、前乳でお腹はパンパン。なのにカロリー的に満たされず、また母乳を求めて泣く。と次第に過飲症候群になっていくという、負のループにはまりやすいそうです。


正しくは、よく言われる片側5〜10分ずつ交互に与える大人主導の授乳ではなく、赤ちゃんが自分で離すまで片方をあげ続け、足りないようなら反対側も、途中で満足したら、次は途中で満足した側からあげる。という赤ちゃん主導の授乳が良いそうです。
※ミルクやおしゃぶりを良く咥えてると、自分で勝手に離すことができない場合があるそうです。


ラショベビーは、ミルクも、おしゃぶりも吸ってるので満足してても自分で離しません。ただ吸っていると途中で寝てしまうので、そのタイミングで終了にしてました。
母乳育児難し過ぎる!!


これと同時期に乳腺炎も発症していたので、一度乳量を下げて母乳は搾乳して測ってからあげる、そしてミルクを足しながら様子を見ることに。

 

母乳とミルクのメリットデメリット

ミルク育児に移行する為にまずは、メリットとデメリットを。
色々とあると思いますが、ラショねこの独断と偏見でピックアップしました。


母乳
*メリット
・コミュニケーションが取りやすい
・初乳にigaという免疫が含まれている
・移行する母親の抗体は常に最新
 (子のみが感染した場合も母乳を通して母に送られ母体で新たに作られ届けられる)
・免疫の基盤を作る物質が含まれる(6ヶ月ごろから減少)
・腸内環境を整える成分が豊富
・消化が早く未発達の消化器官に優しい
(ガラクオリゴ糖の効果でビフィズス菌が活発になり消化を助ける)
・あげるまでの準備と片付けが楽
・外出時に荷物が少ない

※母乳のメリットは、様々でひと記事書けそうなので詳しくはまたの機会に。


*デメリット
・いくら飲んだか分かりにくい
・ケアが大変 
・食事管理や体調管理を怠れない 
・おっぱいトラブルに見舞われるかも
・子供を預けにくい
・スケジュールが立てにくい

 


ミルク 
*メリット
・飲んだ量が分かりやすい
・誰でもあげられる
・授乳間隔が3〜4時間なのでスケジュールを立てやすい
・腹持ちが良く寝る時間が長い
・好きな物が食べられる
・おっぱいケアしなくて良い&トラブルと無縁


*デメリット
・出費が増える
・準備と後片付けが面倒
・外出時に荷物が増える
・原料や添加物が気になる

 

まとめ&おすすめ書籍

以上の経緯から生後1ヶ月から混合育児にしましたが、ラショねこは母乳もミルクもどっちも良いと思います。育児は食事だけではないし、迷ったら母親がニコニコできる方が正解だと思います。正解は、親子の数だけあると思います。

ラショねこは、母乳のみの回とミルクだけの回に分けてます。寝起きの朝の回と夕方の忙しい&ぐずぐずタイムの2回は母乳のみ。用意と片付けが簡単だし、ミルクには含まれていない免疫のことを考えて母乳もあげたいから。それ以外はミルクのみ。こうすることで、自由度がUPします。外出だってミルクセットを携帯して入れば、どこでもミルクタイム♡(お湯を用意している場所も多いですが、持っていると心の余裕度が違います)ちなみに夜寝る前の回は絶対にミルクです。だって腹持ちが良いから(笑)
こんな感じで、食事については双方の良い所を上手く活用して楽しみたいと思います(*´∀`)


母乳育児について下記の書籍を参考にしました。もしご興味がありましたら、是非お読み下さい。化学的かつ合理的な母乳の話などが盛りだくさんで、とても参考になりました!
産後はもちろんですが、産前にもオススメです。母乳への不安が軽減されますよ(*⁰▿⁰*)

 

books.rakuten.co.jp


その後、過飲症候群の症状は…
唸りいきみ・いつ乳・ゼロゼロという呼吸音・お腹の膨らみ、減少し体重増加も緩やかになりました。むしろ足りてるのか心配になるくらいです(・・;)
そして、おっぱいはトラブルなし!ふにゃふにゃでも出る状態です。搾乳は終了し直乳を再開。直乳の時は赤ちゃん主導になるように頑張ってます。が…やはり自ら離さないので寝るか、時間で区切って片側に交換もしくは終了するようにしています。